おやつのおじさん

当院にいらした方は気づかれている方も多いと思いますが、やたらとおやつを与える獣医師がいます。そんなにあげて良いんですか?
って言いたくなる飼い主様もいらっしゃるでしょう。でもそれは動物が病院に来ることがちょっとでも楽しくなるように、おやつをもらえる良いところなんだと感じてもらいたいからです。僕達獣医師はもともと動物が好きなのに、検査をしたり注射をしたり嫌われてばかりですから、しっぽを振りながら自分から病院に入ってくるワンちゃんを見ると、すごく嬉しく思います。ただおやつを制限されている方もいらっしゃると思いますので、その場合は教えて頂ければと思います。
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おやつはそもそもあげていいの?

おやつはあげても全く問題ありません。目安の量としてはⅠ日に必要なカロリー数の1割程度までです。毎日同じフードばかり食べている動物にとっておやつはうれしいご褒美です。間食としてだけでなく、飼い主さんとのコミュニケーションのツールであったり、しつけをするためにも使えます。遊ぶことが大好きで食べることにあまり興味のないコもたまにいますが、ほとんどの場合は喜んでくれるはずです。
栄養が偏ってしまうかも・・・
太らせてしまうかも・・・
今は持病があるから・・・
などおやつをあげることをためらっている方もいらっしゃるのではないかと思います。しかしきちんとそのコに合わせたおやつを選べば、健康状態を損なうどころか、むしろ体に良い効果を得ることができるものもあります。

おやつの選び方って・・・

例えば歯が汚れやすいのであれば、よく噛むことで唾液をたくさん出して歯周病予防効果のあるガムなど
デンタル

体重が気になるのであれば、繊維質が多くて満腹感が得られてるものや、カルニチンなど含んだ体脂肪を減らしやすいもの。
diet
お腹を壊しやすいのであれば、腸の善玉菌を増やしてくれるようなプロバイオティクスを含んだもの。
onaka
心臓が悪ければ血圧が上がらないように塩分を控えたもの。腎臓が悪ければ塩分だけでなく、窒素老廃物が増えないようにタンパク質を調整したもの。
アレルギー体質であれば、普段フードで使われないような奇しいタンパク質を使っていたりタンパク質を分解してアレルゲンの自体が少ないもの。
どんなおやつをあげたら良いか、わからない時はご相談にのらせてもらいますので、お気軽にお尋ねくださいませ。

 

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