こんにちは。
看護師の松雪です。
やっと梅雨明けを迎えそうですね。
今年、福岡県内でも災害が発生し、お亡くなりになられた方、未だ安否の分からない方もいらっしゃり、大変心が痛みます。
皆様のまわりの方々は大丈夫でしたでしょうか？
さて、博多山笠が終わるといよいよ夏！
今年の夏は去年より暑い!!（毎年同じことを言っているようにも思いますが…）連日30℃を超すムシムシとした暑い日が続いています。
そのせいか、日々の診察の中の会話でも、「熱中症」という言葉をよく耳にするようになってきました。
以前（5月）の病院からのお知らせの中でも、熱中症の予防について書かれており、重複するところもあるかもしれませんが、再度ここで触れてみたいと思います。
私達の体感温度、25度を超すと、ワンちゃんやネコちゃんは暑いなあ、不快だなあ…と感じ始めます。
ワンちゃんやネコちゃんには、人間のような毛穴がないため、汗をかきません。そのうえ、とっても立派な毛皮のコートを羽織っているわけですから、暑いはずですよね。
私達が快適だと思っている温度は、ワンちゃんたちにとって暑い！と感じ、暑いと思っている温度は死ぬほど暑い！と思う温度だとか。
診察室に入ってきて、少し肌寒いかな？と感じられたことはありませんか？病院内では、ワンちゃんやネコちゃんたちが快適だと思える温度に設定しているからなんです。
人間は、毛穴から汗をかき、その水分が蒸発される際の気化熱を利用して体温を下げていますが、汗をかかないワンちゃんたちは、唯一、水分のある口をあけ、舌を出してハアハアすることで発散させているのです。
ということは・・・体は汗をかかないので、窓を開けて風通しを良くしたり、扇風機の風を体に当てるだけではあまり効果が期待できないということなんです！
ですので、エアコンを上手に使って室温調節をしてあげてくださいね。
でも、扇風機が全く役に立たないわけではありません。
扇風機の前に、氷や保冷剤をおいて風を当て、部屋の中の空気を冷やしてあげたり、ワンちゃん達の体の表面に、霧吹きなどで水をふってから風を当てると、汗と同じような効果が期待できます。
それからそれから…。
駐車中の車の中にワンちゃんや猫ちゃんを乗せたまま、ちょっとの間だから、ちょっとそこまでだから…というのはとっても危険です！車内の温度は、エアコンをストップした途端、急激に上昇します。あっという間に灼熱地獄と化してしまいますので、ご注意くださいね。
まだまだこれからが夏本番。
いろいろ知恵を使って、上手に暑い夏を乗り切りましょうね！
