学会に出席してきました

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獣医師の佐藤です。土日も休まず病院の工事は続いているのですが、こちらの方は職人さん達にお任せして、7月4日と5日は東京で行われました第13回日本獣医がん学会に出席して参りました。非常に多くの獣医師が全国から集まっており、上の写真の大ホールが早くから満席になり、立ち見が続出するような大盛況ぶりでした。

実は私は福岡に戻ってくる前には、関東の二次診療施設の腫瘍科で専門治療に従事していました。それゆえに、このような学会で最新の知見を吸収することで自分の専門知識をアップデートして、福岡の飼い主様と動物たちにも最新の治療をお届けすることができるものと思っています。

獣医療の世界はとても進歩が早く、私が大学を卒業した時点と比較しても、色々な分野が変化してきたことを記憶しています。10年前の常識が、今ではまったく変わってしまっていることも非常によくある話でして、我々獣医師は勉強をし続けないとあっという間に時代に取り残されてしまうことがあるのです。

学会やセミナーなどで勉強を続けていかなくてはならないのは人間のお医者さんも一緒と聞きます。ただ、我々獣医師は人間のお医者さんと比較すると勉強する範囲がとても広いという特徴があります。

獣医師は専門科を持っていることの方が稀で、多くの獣医師は何でも屋さん。皮膚科の診療をしたあとに骨折の子を診察し、抗がん剤の点滴を流しながら顕微鏡を覗き込み、子犬にワクチンを打ったと思ったら高齢の猫ちゃんの診察をするなど、内科も外科も、老いも若きも、心臓から消化器から眼まで、何でもこなします。

さらにさらに、患者さんは犬だけじゃありません。猫の患者さんもいっぱい来ます。ウサギさんもやって来ます。当然、動物種が変われば体の構造も病気も、それに合わせて治療法も変わってくるわけでして。

それでも私たちが頑張れるのは、病気の子が元気になる姿が見たいから! 飼い主様に喜んでもらいたいから! 勉強したことがすぐに役立って結果を出してくれた時は、なんとも他に変えることのできない快感があるんですよねー。

 

獣医療の世界は日々進歩しています。私たちは各分野において、最新の獣医療を身につける努力を続けていきます。きっとあなたを笑顔にできると信じて。きっと1頭でも多くの動物の命を救うことができると信じて。

開院まであと3週間。
皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
7月25日と26日に行われます内覧会にも、ぜひいらしてくださいね。

 

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