こんにちは。みなとおおほり動物病院の浅田です。
今月17日に愛犬ぐぅを亡くしました。
覚悟はしていたれど、やっぱり寂しいですね。
今回はペットロスについてお話したいと思います。
まず、ペットロスとは
” ペットの喪失により伴う悲嘆(グリーフ)反応 ”を指します。
この悲嘆には立ち直るまでにいくつかの過程があります。
1 精神的打撃と麻痺状態 … 頭が真っ白になったような感覚
2 否認 … あの子が死ぬはずがない。何かの間違いだ
3 パニック … 死を確信するも否定したい気持ちが合わさる
4 怒りと不当感 … なぜ私だけがこんな目に合わないといけないの?
5 敵意とうらみ … 周囲の人や亡くなった子に対して敵意を向ける
6 罪意識 … 後悔と自責
7 空想形成・幻想 … ご飯を用意する。亡くなった子の鳴き声がする
8 孤独感と抑うつ … 葬儀などが落ち着いて孤独感に苛まれる
9 精神的混乱とアパシー … あらゆることに無関心
10 あきらめー受容 … 〇〇ちゃんが亡くなったのは仕方のないこと
11 新しい希望 … 思い出として忘却。笑顔を見せる
12 立ち直りの段階 … 新しい存在意義の確立と前進
この過程は必ずしも順番通りではなく、飛ばしたり繰り返したりして立ち直っていくのです。
必要な過程ですが、ときには理解が得られないこともあります。
しかし、これはペットと過ごした人ならば誰にでも起こり得る自然な反応なのです。
もし、行き場のない怒りや耐え難い孤独感に襲われたときには、これからお伝えすることを思い出してください。
① 素直に気持ちを表現する
たくさん泣いてください。子どものように大声をあげても、床に転がって暴れてもいいのです。
悲しみを心の底に閉じ込めず、涙として声として外へ逃がしてください。
「泣いてばかりいたらあの子が悲しむよ」という励ましの声に泣くのをためらうかもしれませんが
あなたが笑顔になるために必要なら、あの子はきっとそれに寄り添ってくれると思いませんか?
② 誰かに気持ちを聴いてもらう
同じ時間を過ごした家族やあなたのことをよく知る友人、
専門のカウンセラーに打ち明けてみましょう。
自分の気持ちを言葉にすることで客観的な理解ができ、周囲にも心情を理解してもらえます。
③ 思い出を共有する
長い闘病生活や介護生活を過ごした方はとくに、後悔や自責の念が湧きがちですが、
あなたがあの子と過ごした時間はどれも幸せに満ち溢れたものではなかったでしょうか。
ぜひ写真や動画を見返して、ご家族などとあの頃を思い出してみてください。
「△△にみんなで行ったよね」「このおもちゃが好きだったよね」「かわいいなぁ」
きっと幸せな記憶があなたを優しく包みこんでくれることでしょう。
ペットロスは無理に乗り越えようとしなくていい。どれだけ時間がかかっても大丈夫。
あなたは今、事実やご自身の気持ちと向き合って、少しずつ前進しているのですから。
私はぐぅに何度ありがとうと伝えても足りないくらい感謝の気持ちでいっぱいです。
幾度となく写真を見返しては、話しかけたりなんかして、今も一緒にいるつもりで過ごしています。
ペットロスでつらいときには、いつでもお声かけください。
私も看取りを経験した一飼い主としてみなさんと歩んでいきたいです。
それでは最後に、大好きなぐぅのベストショットをお見せして、今回のお話はここまで😸
はぁ、かわいいなぁ。
