去勢のメリット

最近登山にハマりつつある動物看護師の山田です。こんにちわ。
先日紅葉狩りをするため長崎に帰り、母と一緒に雲仙の仁田峠に登ってきました。初めは少し寒かったですが、歩くとポカポカして、景色がいい場所でのおやつタイムはとても良い気分になりましたよ(^^)紅葉の時期は少し過ぎていた様で赤や黄色の木々はポツポツあるくらいでしたが、綺麗な落ち葉を拾い集めまさに紅葉狩りを楽しんできました。
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さて今回は去勢によるメリットの一つ、会陰ヘルニアの予防についてご紹介させていただきます。
先日、飼い主様より「1週間前くらいからワンちゃんのウンチが出にくい」との事で来院がありました。年齢は5歳、未去勢の男の子です。初めはただの便秘が疑われましたが、触診する事で会陰ヘルニアである事が発覚し、手術する事になりました。
皆様はヘルニアと聞くと腰や首を思い浮かべる方も多いかと思いますが、ヘルニアと言うのは【体内の臓器などが、本来あるべき部位から「脱出・突出」した状態】を言います。ですので今回の場合、肛門周りの筋肉が落ちてしまうことで隙間ができ、そこに腸等が飛び出してしまう病気を指します。
会陰ヘルニア
この病気になるとウンチが出にくくなったりするため、できてしまった筋肉の隙間を閉じてあげる手術が必要になります。またこの肛門周りの筋肉が落ちる原因の一つに男性ホルモンの影響が考えられているため、去勢をしていない高齢のオス犬にはこの病気がよく見られ、メス犬や去勢済のオス犬ではこの病気になることはほとんどないと言われています。
最近ウンチが出にくそう、お尻の周りが腫れている等の場合、手袋をして肛門から触診することで診察できますので、気になったらお気軽にお問い合わせ下さいね。

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