学会に行ってきました。

先日大阪であった学会に出席してきました。慣れないスーツで朝から晩まで勉強漬けでしたのでさすがに疲れましたが、すぐ次の日からでも診察に役立てられそうな、素晴らしい先生方のお話を聞けたので良かったと思います。
今回の学会では歯科を中心に勉強してきました。動物の場合は自分で歯を磨かないですし、磨いてあげるにしてもトレーニングが必要ですので、どうしても歯周病や口内炎が悪化しやすい傾向にあります。当院でも歯周病がひどくてスケーリングを希望されるワンちゃんや、口内炎になやまされている猫ちゃんが多いです。ひどくなるとかなり痛みますし、最終的には歯を抜かなければいけなくなってしまいますので、そうならないようにお口をきれいに保つお手伝いをさせてもらえればと思います。
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まず1番良いのは歯磨きですね。犬用歯ブラシは毛が柔らかくて優しく磨けますし、万が一咬んじゃっても折れないような材質でできています。
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歯磨き用の手袋を使う方法もあります。歯ブラシを嫌がるコには、顔を撫でつつこの手袋で磨くといいかもしれません。
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簡単に始められるお口のケアとしては歯磨きガムという手段もあります。市販されている歯磨きガムの8割くらいは硬すぎて、歯が折れたり擦り減ってしまったりすることが多いそうです。歯周病予防効果が確認されてるガムは硬すぎず軟らかすぎず、噛むことで歯垢を落とします。また口の中や胃腸の善玉菌を増やすプロバイオティクスも歯周病を抑える効果があると言われています。口自体をなかなか触らせてくれない場合などには良いと思います。
ちなみに僕自身も先月前歯を1本抜かれました。もともと歯並びが悪く重なって生えている部分がありまして、そこから口全体へと歯周病が広がらないようにするための処置でした。仕方がなかったのです。今現在歯の隙間からスースー空気が漏れてちょっと話しづらいので、歯医者さんに近々治してもらいたいと思っています。それまではもしすきっ歯になっているのにお気づきになられたとしても笑わないでくださいね。

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