虫歯と歯周病

こんにちは、動物看護師の笠原です。最近は温かかったり寒かったりと気温の差が激しいですね。私は運動のため、通勤を自転車から歩きに変えました。家を出るときは寒いのですが、着く頃にはポカポカです。いつまで続くかわかりませんが、暑くなるまでは頑張っていきたいなと思っています。

さて、先日 みなとおおほり動物病院では院内セミナーが開催されました。動物医療も日々進化しておりますので、新しい知識や技術もどんどん学んでいかなければいけませんね^ ^今回は飼い主さん向けではなく病院スタッフ向けの歯科セミナーでした。歯の構造や口の中の環境など基本的なことや、おうちでのデンタルケア、新しく発売になった商品などのことを教えて頂きました。

口の中の病気で代表的なものは虫歯(う歯)と歯周病ですね。虫歯と歯周病はよくごっちゃになってしまうのですが、全く違うものです。簡単に言うと、歯自体が悪くなるのが虫歯で、歯の周りが悪くなるのが歯周病です。
虫歯は原因となる菌が歯や神経を溶かして行きます。
歯周病も菌が原因ですが虫歯菌とはまた別の種類の菌で、歯茎や顎の骨を壊していきます。進行していくと歯が抜けてしまうところは同じですね。

犬猫に多いのは歯周病で、実は虫歯はあまりできません。虫歯菌は酸性の環境が好きなので、犬猫たちのアルカリ性の口の中では菌が増えにくくなっています。一方アルカリ性の口の中では歯石ができやすく、ご飯の食べカスは3-5日で歯石になってしまいます。歯石がつくとその下で菌が増えてしまい、歯周病が進行してしまいます。歯周病が進行すると、菌が血液の流れに乗って全身に巡り、心臓や腎臓などの内臓にも悪影響が及ぶと言われています。

もちろん口の中が痛いので美味しくごはんが食べられなくなってしまいます。そんなことにならないよう、日頃から口の中のチェックとおうちでのデンタルケアを心がけていきたいですね!

またこの場でもデンタルケアの方法などご紹介していきたいと思いますが、今回は虫歯と歯周病のお話まででした^^
気になった方は病院で直接お話しもできますのでお気軽にご相談ください。

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