尿のとりかた

こんにちは!みなとおおほり動物病院です。

今回は「尿」についてです。


当院には様々な尿の悩みを抱えた動物が来院されます。

  • 尿が出ていない
  • 尿をたくさんするようになった(お水を沢山飲む)
  • 尿が臭い
  • 血尿が出ている …などなど様々です。

尿に気になる症状が出た時には、尿を持ってきてもらって尿検査をさせて頂くことがほとんどです。

ただ、飼い主様のお話を聞くと

『おしっこ取った事ないです…』
『どうやって取るんですか?』と
採尿に関してのお悩みを抱えている方が多いです。

そこで、今回は採尿についてご説明させてください。

🐶犬の場合

犬で採尿する場合は、いつもどこで排尿しているかによって変わってきます。

・・・ペットシーツ派・・・

いつもはペットシーツの吸収する面を上向きにしていると思いますが、
採尿するぞ!という時はペットシーツの裏面(ツルツル面)を
上向きにしてください。

吸収されずに溜まったおしっこを取るだけでOKです✨

・・・外でする派・・・

お散歩に行くときに、尿を受け止めるトレーを準備します。
“お肉やお魚を買った時についているトレーを綺麗に洗ったもの”
が使いやすくてオススメです💡

ワンちゃんが排尿姿勢を取った瞬間にトレーを構え、
そのまま採尿するだけでOKです✨

🐱猫の場合

猫ちゃんは室内の猫トイレで排尿する子がほとんどだと思います。

一番採尿しやすいオススメトイレは、2層式になっていて上に猫砂、下の引き出しに吸収マットを入れるシステムトイレです。

そのトイレをお使いの方は、下の吸収マットを外すだけでOKです✨

通常の猫砂を入れるトイレをお使いの場合は、
砂の量を極力減らす、システムトイレの猫砂にしてみる(尿が吸収されにくい砂です)、上にサランラップを敷くなど砂の工夫をして頂くか、犬同様に排尿姿勢を取った時にトレイやお玉を構えてキャッチという方法も。
※砂が混じらず、液体の状態での採尿をお願いします🙇‍♂️


※猫ちゃんの採尿はワンちゃんより難しい上に、猫ちゃんはトイレの変化に敏感なので採尿で無理をして、おしっこを我慢することがないようご注意を⚠️

採尿をお願いする際は、試験管とスポイトをセットでお渡ししています。



採尿ができたらスポイトを使い、試験管に入れてお持ちください。

  • 試験管の半分以上の量があると検査がしやすいです。
    (極端に少ない場合は検査が難しいことがあります)
  • 採尿してから時間が空くと正確な検査結果が出ないことがあります。
    採尿後1〜2時間くらいの出来るだけ新鮮な尿をお持ちください

動物の性格やライフスタイルによってはご自宅での採尿が難しい場合もあるかと思います。
その時は状況に合わせたご提案をさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。
(院内でお預かりしての採尿など)


関連記事