【ベーシックコース】 17,600円(税込)
(通常価格 26,800円以上)

年に1度は、すべての年齢の子に受けて頂きたい内容です

  • 問診、身体検査
  • 歯科検査
  • 血液検査(血球検査、血液化学検査 19項目、炎症マーカー)
  • レントゲン検査
  • 尿検査

問診

日常のご様子をお伺いします。食べ物、飲水量などの生活習慣の中に、健康のヒントや長生きの秘訣が隠れているかもしれません。日頃気になっていることやワンちゃんのご様子をぜひお聞かせ下さい。

身体検査

全身をくまなく触ったり、聴診したりしていきます。

歯科検査

「2歳までの犬の80%が何らかの状態の歯周病を有する」「3歳以上の犬の80%が歯石の問題を抱え、4歳以上の約10%が重度の歯周病に罹患」と言われていますので、若くても歯周病対策は避けて通れません。また、歯周病は将来的に心臓病や腎臓病など、犬の死因の多くを占める慢性疾患の進行を早めるとも言われていますので、健康的な未来のためにもぜひ対策を考えていきましょう。検査では、歯石の付着している程度を確認して、歯周病菌の出す毒素を定量するための専用の測定ツールを使います。

>> コラム「犬猫の歯周病対策は長生きの秘訣」

血液検査

血球検査(CBC)

骨髄から作られる赤血球、白血球、血小板を測定します。
一般的な犬の正常値(参考基準値)というのものは存在しますが、個体差や犬種による差が大きいです。なので、元気な時にその子の正常値を知っておくことが、イザというときにとても有力な情報になります。

血液化学検査

肝臓、腎臓、タンパク質、糖、代謝、電解質など、全19項目の内容でワンちゃんの体の中で行われている内臓器の機能を評価していきます。

たとえば肝臓は、予備機能のすごく豊富な臓器なので、少しくらい障害があっても、ほとんど(全く)症状は出てきません。これは一緒に生活していて、どんなに細かく様子を見ていても、初期の肝臓の異常を見つけることは不可能ということです。症状が出たときには病気がうんと進行してからになりますので、こちらから積極的に調べに行ってあげないと初期の異常を見つけることはできません。

また、腎臓病を知る項目として、BUN(血中尿素窒素), CREA(クレアチニン) が一般的に使われており、今回の検査項目にも含まれています。しかしながら、これらの項目は初期の腎機能の低下を見つけることはどちらかと言えば苦手で、腎機能が残り25%を下回ってから、つまり病気がかなり進行してからしか発見してあげることができません。

そこで、今年は初期の腎機能異常を知るための項目としてSDMAという項目を全年齢の子を対象に検査することにしました。これはIRIS(国際国際獣医腎臓病研究グループ)が定めるスタンダードの検査でもあります。SDMAは犬の慢性腎臓病を、従前のCREA(クレアチニン)より平均9.8ヶ月早く上昇してくると言われます。

腎臓病は犬の10頭に1頭で発生し、犬の最終的な死因のうち、腎臓病は第3位と言われます。早期発見が有効な病気のひとつですので、ぜひ定期的な検査をお勧めいたします。

炎症マーカー

炎症マーカーであるCRPは体のどこかで炎症が起きていれば高い値が出ますし、その炎症の程度が分かります。とても便利な検査ですが、どこで炎症が起きているかは教えてくれないので、その他の画像の検査などと総合的に評価をしてあげる必要があります。

レントゲン検査

胸とお腹のレントゲン写真を撮ります。本来、外から目視で確認することができない体の中の臓器を映し出すことができます。
若い子でも、尿路の結石など、いつの間にかできてしまっていることがあるので、定期的な検査が有効です。
高齢の子では体の中の腫瘍などが偶然発見されることがありますし、犬の最終的な死因の第2位を占める心臓病の評価には胸部のレントゲン検査が欠かせません。

尿検査

腎機能の評価、尿路結石のもとになる結晶のチェック、尿中の細菌感染などをお調べします。家でオシッコを取って持って来てもらわないといけないので少し面倒かと思いますが、この検査でしか分からない病気がありますのでがんばってください。

>> 尿の取り方

以前の健康診断では任意のオプション項目だったのですが、いざ検査してみると、他の検査では全く異常のない健康なワンちゃんでも、尿中に結晶が出ていたり、頻尿や血尿などの症状を伴わないけれど尿の中には細菌がウジャウジャいたりすることがあまりに多く遭遇したため、全年齢で必須項目としています。

もし、どうしても尿が取れないときは、膀胱内に尿が溜まっていれば病院で直接抜くこともできますのでご相談下さい。


【アドバンスコース】 23,100円(税込)
(通常価格 34,540円以上)

  • (上記、ベーシックコースの検査)
  • 腹部超音波(エコー)検査

腹部超音波検査

レントゲン検査がお腹の全体像を見るのに対して、超音波はそれぞれの臓器を断面図で詳しく見るのが得意な検査です。近年、エコーの機械の性能が格段に進化したことで、動物医療の世界でも劇的に活躍するようになりました。
血液検査やレントゲン検査と組み合わせることで、より高い診断性能を発揮します。


【オプションメニュー】

上記セットメニューに追加することができます。年齢やこれまでにかかったことのある病気、犬種などを参考にご利用下さい。

眼科検査 + 2,200円(税込) 
(通常価格 3,300円以上)

高齢動物では白内障を起こすことがありますが、白内障以外にも眼のトラブルが様々に発生します。白内障になると、眼が見えづらくなるのはもちろんなのですが、ぶどう膜炎や緑内障という別の病気に繋がることがあり、強烈な痛みを伴うことがあります。
白内障の治療は根治的には手術を検討しますが、早期に発見することで、白内障の進行を遅くする目薬を使って経過を見守ることも多く行われています。

甲状腺ホルモン検査 + 3,300円(税込) 
(通常価格 7,700円)

犬では甲状腺機能低下症といって、甲状腺ホルモンが出づらくなり、体がうまく働かなくなる病気が存在します。高齢の犬ではとてもよく起こる病気です。自力でホルモンを作れない子には、体の外からホルモンを薬で補充してあげることで、うまく付き合っていくことができます。7歳以上の子では定期的な検査をお勧めいたします。

心機能検査 + 5,500円(税込)
(通常価格 8,800円)

犬の心臓病では僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれる弁膜症がよく起こります。この病気はまだ具合が悪くなる前に発見して適切な時期に治療を開始することで、治療をしなかった子に比べて15ヶ月間心不全の症状を遅くしたと報告があり、早期発見と適切な時期の治療がとても大切な病気です。
心臓病は、小型犬ではどの犬種でも見られる病気ですが、特定の犬種(チワワ、キャバリア、マルチーズなど)では他の犬種よりも発生率が高く発症する年齢も早い傾向が知られています。
こちらの検査では血液を調べることで、心臓の筋肉にかかっている負担を数値で知ることができます。多くの心臓病ではこの数値が上昇しますので、心臓病がありそうか、なさそうかを、簡単に振り分けるのに適している検査です。


結局、どれを選んだらいいの?
と迷われたらご相談下さい。

当院の獣医師が、あなたのワンちゃんの年齢や生活環境、これまでにかかったことのある病気、犬種によって気を付けた方が良いこと、ご費用など、ご相談に応じます。いっしょに「ウチの子」にベストなプランを考えていきませんか?

私たちスタッフが、あなたのワンちゃんの味方です。
ご連絡お待ちしております。

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