ペットにノミが付いていたら?それから取るべき3つの行動

「動物の毛の中を黒ゴマのようなものが走っていった」「皮膚や寝床に黒い砂粒のようなものがたくさんついている」。それはペットにノミが寄生している証拠かもしれません。そんな時、飼い主様の取るべき行動をご紹介します。

動物病院に行く

まずはノミに効果のあるお薬をすぐに処方してもらいましょう。背中に垂らすスポット剤や、口から内服して効果を出す経口剤などがあります。体重によってお薬のサイズも変化しますので、可能であればペットも連れていらっしゃってください。多くのノミ駆除・ノミ予防の薬は、いま寄生しているノミを短時間のうちに全滅させ、さらに1〜3ヶ月の間は新たなノミの寄生を予防する効果があります。ノミは寄生虫なので、動物に寄生して血を吸い続けなければ生きていくことができません。なので、まずはペットのノミ駆除と予防をしっかりと行いましょう。

家を掃除する

次に、家中の掃除を行いましょう。ノミは動物の体に寄生すると12〜48時間後には産卵を始めます。この卵が非常に厄介で、1匹ノミを見つけたときには肉眼で見えない小さな卵を大量に環境中にばらまかれていると考えられます。ノミの卵はペットの寝床のお布団やクッションなどの細かい繊維の隙間に入り込んでいるため、掃除機をかけるだけでは不十分です。ノミの卵や幼虫は熱と乾燥に弱いので、お外に干したり、熱湯に晒したり、乾燥機にかけたりと、あらゆる手段で環境の浄化を徹底的に行わなくてはなりません。

ノミ予防薬を継続して使用する

やっとノミがいなくなって落ち着いたかな、と思ったらまだ油断はできません。お家の中に残っていたノミの卵やさなぎから新たなノミが成長してきます。最初に使ったノミ駆除・予防薬の効果が1−2ヶ月経って切れると・・・再びペットに寄生してしまいます。まさにノミ寄生の無限ループです。これは、ノミはさなぎの状態で長期間生存することができるためです(最長1年とも言われます)。これに対する確実な方法は、ひたすら新しいノミの寄生を予防し続けることです。寄生虫であるノミは動物の血を吸わないと生きていくことができませんので、ペットのノミ予防薬を継続して使用していけばいつかは必ずノミをすべて退治することができます。ペットのノミ予防は、少なくとも3ヶ月は必要と言われます。

いかがでしたか? 今回はノミが寄生してしまった場合についてご説明しました。一度家にノミを持って帰ってしまうと、そこから家中の掃除をしたりノミ駆除・予防薬をしばらく使用する必要があったり、完全に駆除するまでにはなかなか時間も労力も要します。

そうならないためにも、そもそも家にノミを持ち帰ることがないように、定期的なノミ予防をされることをお勧めいたします。なんとか水際でノミの被害を食い止めて、幸せな家での生活と楽しいお散歩ライフを楽しんで頂ければと思います。

当院では色々な種類のノミ駆除・予防薬をご準備しておりますので、お薬のご相談があればおっしゃってください。

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