日本臨床獣医学フォーラム年次大会に行ってきました

獣医師の佐藤です。久しぶりにブログを書きます。最近は看護師さん達が積極的に更新してくれていますが、私たち獣医師も負けじと書きますよ。

先日9月25日から27日にかけて東京で行われました、日本臨床獣医学フォーラム2015年の年次大会に参加して参りました。こちらは小動物の臨床に関わっている獣医師の中でも、その道の専門家と言われるような著名な先生から新しい診断技術や治療法を教えて頂けるという、大変ありがたい勉強会となっております。

特に年に一度東京で行われるこの年次大会は国内最大級の規模で、全国の獣医師や動物看護師が勉強するために一挙にやってきます(写真のように、ホテルの通路が大変な混雑になります)

以前も書きましたが、私たち獣医学の世界は知識や技術の進歩がたいへん著しく、大学で習った授業が数年のうちに古くなってしまうことがあります。ジェネラリストとして、皮膚から消化器、腫瘍も整形外科も眼も神経も循環器も、全身を診察する一般臨床獣医師と呼ばれるいわゆる町の獣医さんは勉強しなければならない範囲がとても広いのです。そしてそれぞれの分野が日々進化していきます。

私たちは飼い主様と動物たちに、少しでも良い治療をお届けするため、最新の知見と診療技術を獲得していく努力を続けていきますよ。

今回のフォーラムでは高齢を迎えた動物と快適に暮らすためのシンポジウムも催されました。人間も高齢化社会となっていますが、動物たちも高齢化してきていることが指摘されています。今回は一般のご家族と一緒に、高齢の動物と過ごしやすい社会を作るためにどうしたらよいかをみんなで話し合う場もありました。私たちは町の動物病院としてどのように高齢化と取り組んでいくか、病院に持ち帰ってみんなで話しあおうと思った次第です。

これから東京で勉強してきた内容をスタッフと共有し、飼い主様と動物たちのお役に立てるようにがんばります。

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