新型コロナウイルスの1日も早い終息をお祈りしています

新型コロナウイルスのために、各所でイベントの中止や学校の休校、マスクなの欠品などが続いており、まだまだ私たちの身の回りの生活は強く影響を受けております。早期終息を心よりお祈り申し上げます。

私たちの病院では日々の診察を変わらず行っておりますので、ペットの体調不良や継続の診察などありましたら、これまで同様に病院にいらっしゃって下さい。

これから春に向けて、ワンちゃんのフィラリア予防、狂犬病予防接種や混合ワクチンなどでのご来院が増えてくる頃です。一方で不要不急の外出を控えるようにとも言われており、慎重な行動が求められる状況が続いています。いま、ペットとご家族が知っておくべきこと、気をつけるべきことは何でしょうか。

新型コロナウイルスの動物への感染とリスクについて

現時点で(2020年3月5日)分かっている範囲での情報です。
そもそもコロナウイルスは種特異性が高く、ウイルスの型の違いもあり、人は人同士、犬は犬同士のみで感染をして、動物種を超えた感染を起こす可能性はとても低いと言われていました。
ただ香港の事例で、新型コロナウイルス感染者(人)の飼育犬から新型コロナウイルスの弱陽性反応が複数回確認されました。そのため、香港漁農自然護理署(AFCD)は犬が「低レベルの感染」をしていると結論しました。同時にこの所見は大学や国際獣疫事務局(OIE)の専門家たちによっても確認され、「人間から動物への感染例の可能性が高い」と言われるようになりました。

このような報道もあり、今後の事態の動向には更なる注意が必要と思われます。しかしながら、実際にはまだ分かっていないことが多すぎるのが現状だと思います。どれくらいの確率で、どれくらいの危険度があるのかまでは分かっていません。少なくとも香港での事例について、犬の体調には特に問題がないと言われています。

ペットの飼い主様に気をつけて頂きたいこと

まず、飼い主様ご家族、人間の健康管理を第一になされてください。うがい、手洗いの重要性は当たり前のことではありますが、ウイルス防疫上の基本と言われます。また十分な睡眠と休息をとるなど、ご自身の免疫力を落とさず健康的な生活を送るようにご留意下さい。香港での事例も、新型コロナウイルスの感染者が飼育されていた犬で認められた事象ですから、そもそも飼い主が感染しないことが重要だと考えられます。

ペットも人間と同様に、不要不急の外出を控えるのが望ましいですが、風通しの良い戸外などでどれほどウイルス感染のリスクがあるのかは不明です。室内閉鎖空間で多人数が長時間を共にするのは望ましくないとしても、一般的な犬のお散歩については過敏に恐れる必要はないでしょう。ワンちゃんが室内に閉じ込められてストレスをためることがないよう、普通の生活を送られて良いと思います。

もし飼い主様ご自身に新型コロナウイルスの感染が確認された場合、もしくは飼い主様が肺炎などご病気で体調不良である場合は、できる限り動物への接触を控えるようにして下さい。またそのような場合にペットを動物病院へお連れ頂く前には、一度お電話でご相談を下さい。

犬に必要な予防は例年通り行いましょう(お昼の予約診療も可能です)

例年4月になると狂犬病の予防接種のために動物病院にはワンちゃん達がたくさんいらっしゃいます。また5月からはフィラリア予防が本格的に始まります。なのでこの時期、ワンちゃんを連れての来院が集中します。どうしても待合室に飼い主様をお待たせする時間が長くなりがちな時期です。ウイルス感染予防の観点からは、室内閉鎖空間で多人数が長く時間を共にすることは望ましくありません。

一方、フィラリア症は犬にとっての致命的なリスクであることは明らかなことですし、犬のためにフィラリア予防は絶対に必要です。そこで、飼い主様を病院内にお待たせする時間を少しでも短かくできるように、シーズン内のフィラリア予防でのご来院が集中し過ぎることがないように、当院では今年も早期からフィラリア予防の検査を実施します。
ペットの病気の早期発見に必要な健康診断を余裕をもって受診して頂くためにも、早期のフィラリア検査でのご来院にご協力下さい。病院の混雑状況がご心配な時には遠慮なくお電話にてお問い合わせ下さい。

今年は、3月から5月の間、午後の手術時間(12時-16時)に空きがございましたら、フィラリア検査、混合ワクチン、狂犬病予防接種などの予防診療に限って時間予約を承ります。予約診療であれば、事前にお約束した時間におこし頂くことで、お待たせする時間も少なく診察が可能でたいへん便利です。どうぞご利用下さい。