【ベーシックコース】 17,600円(税込)
(通常価格 27,940円以上)

年に1度は、すべての年齢の子に受けて頂きたい内容です

  • 問診、身体検査
  • 歯科検査(視診)
  • 血液検査(血球検査、血液化学検査 19項目、炎症マーカー ← NEW!)
  • レントゲン検査
  • 尿検査

問診

日常のご様子をお伺いします。食べ物、飲水量などの生活習慣の中に、健康のヒントや長生きの秘訣が隠れているかもしれません。日頃気になっていることやネコちゃんのご様子をぜひお聞かせ下さい。

身体検査

全身をくまなく触ったり、聴診したりしていきます。

歯科検査

「2歳までの猫の70%が何らかの状態の歯周病を有する」「3歳以上の猫の80%が歯石の問題を抱え、4歳以上の約10%が重度の歯周病に罹患」と言われていますので、若くても歯周病対策は避けて通れません。また、歯周病は将来的に心臓病や腎臓病など、猫の死因の多くを占める慢性疾患の進行を早めるとも言われていますので、健康的な未来のためにもぜひ対策を考えていきましょう。

>> コラム「犬猫の歯周病対策は長生きの秘訣」

血液検査

血球検査(CBC)

骨髄から作られる赤血球、白血球、血小板を測定します。
一般的な猫の正常値(参考基準値)というのものは存在しますが、個体差が大きいのです。なので、元気な時にその子の正常値を知っておくことが、イザというときにとても有力な情報になります。

血液化学検査

肝臓、腎臓、タンパク質、糖、代謝、電解質など、全19項目の内容でネコちゃんの体の中で行われている内臓器の機能を評価していきます。

たとえば肝臓は、予備機能のすごく豊富な臓器なので、少しくらい障害があっても、ほとんど(全く)症状は出てきません。これは一緒に生活していて、どんなに細かく様子を見ていても、初期の肝臓の異常を見つけることは不可能ということです。症状が出たときには病気がうんと進行してからになりますので、こちらから積極的に調べに行ってあげないと初期の異常を見つけることはできません。

また、腎臓病を知る項目として、BUN(血中尿素窒素), CREA(クレアチニン) が一般的に使われており、今回の検査項目にも含まれています。しかしながら、これらの項目は初期の腎機能の低下を見つけることはどちらかと言えば苦手で、腎機能が残り25%を下回ってから、つまり病気がかなり進行してからしか発見してあげることができません。

そこで、今年は初期の腎機能異常を知るための項目としてSDMAという項目を全年齢の子を対象に検査することにしました。これはIRIS(国際国際獣医腎臓病研究グループ)が定めるスタンダードの検査でもあります。SDMAは猫の慢性腎臓病を、従前のCREA(クレアチニン)より平均17ヶ月早く上昇してくると言われます。

腎臓病は猫の3頭に1頭で発生し、猫の最終的な死因のうち、腎臓病は圧倒的1位と言われます。早期発見が有効な病気のひとつですので、ぜひ定期的な検査をお勧めいたします。

>> コラム「猫の慢性腎臓病2020」

レントゲン検査

胸とお腹のレントゲン写真を撮ります。本来、外から目視で確認することができない体の中の臓器を映し出すことができます。
若い子でも、尿路の結石など、いつの間にかできてしまっていることがあるので、定期的な検査が有効です。
また、近年、猫の腎結石や尿管結石が診断される機会が増えてきています。腎臓は2つある臓器ですので、仮に片方の尿管に結石が詰まってしまっても、血液の検査や尿の検査だけでは何の異常も見当たらないかもしれません。

尿検査

腎機能の評価、尿路結石のもとになる結晶のチェック、尿中の細菌感染などをお調べします。家でオシッコを取って持って来てもらわないといけないので少し面倒かと思いますが、この検査でしか分からない病気がありますのでがんばってください。

>> 尿の取り方

以前の健康診断では任意のオプション項目だったのですが、いざ検査してみると、他の検査では全く異常のない健康なネコちゃんでも、尿中に結晶が出ていたり、頻尿や血尿などの症状を伴わないけれど尿の中には細菌がウジャウジャいたりすることがあまりに多く遭遇したため、今年は全年齢で必須項目としました。特にネコでは腎機能の評価のためにも尿の濃度(比重)とタンパクの漏出の有無がとても重要です。

もし、どうしても尿が取れないときは、膀胱内に尿が溜まっていれば病院で直接抜くこともできますのでご相談下さい。


【アドバンスコース】 23,100円(税込)
(通常価格 35,640円以上)

  • (上記、ベーシックコースの検査)
  • 腹部超音波(エコー)検査

腹部超音波検査

レントゲン検査がお腹の全体像を見るのに対して、超音波はそれぞれの臓器を断面図で詳しく見るのが得意な検査です。近年、エコーの機械の性能が格段に進化したことで、動物医療の世界でも劇的に活躍するようになりました。
血液検査やレントゲン検査と組み合わせることで、より高い診断性能を発揮します。


【オプションメニュー】

上記セットメニューに追加することができます。年齢やこれまでにかかったことのある病気、犬種などを参考にご利用下さい。

眼科検査 + 2,200円(税込)
(通常価格 3,000円以上)

最近の研究では高齢猫の約25%で眼に異常があり、加齢と共に増えていく可能性が指摘されています。特に網膜の異常は腎臓病や高血圧、甲状腺ホルモンとの関連も深く、総合的な評価が勧められます。

甲状腺ホルモン検査 + 3,300円(税込)
(通常価格 7,700円)

猫では甲状腺機能亢進症といって、甲状腺ホルモンが作られ過ぎてしまう病気が多く起こります。一見するとホルモンが多く出るので元気そうに見えるのですが、体全体の代謝が異常に増えてしまうために、体中の細胞が常に異常な活性を強いられます。その結果、徐々に痩せ細り、心臓や腎臓に負担をかけていきます。7歳以上の子では定期的な検査をお勧めします。
(血液の検査で一緒に調べられます。改めて猫にかける負担はありません)

心機能検査 + 5,500円(税込)
(通常価格 8,800円)

猫には心臓の筋肉の病気、心筋症という病気が発生します。全年齢では約15%の発生率とされていますが、加齢と共に発生率が上がっていくことが指摘されていて、9歳以上の猫では29%に増加します。この病気の診断は難しく、レントゲン検査や聴診ではなかなか見つけることができません。心不全の呼吸困難や、血栓が血管に詰まってしまう前の検査をお勧めします。
(血液の検査で一緒に調べられます。改めて猫にかける負担はありません)


結局、どれを選んだらいいの?
と迷われたらご相談下さい。

当院の獣医師が、あなたのネコちゃんの年齢や生活環境、これまでにかかったことのある病気、ご費用など、ご相談に応じます。いっしょに「ウチの子」にベストなプランを考えていきませんか?

私たちスタッフが、あなたのネコちゃんの味方です。
ご連絡お待ちしております。

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