ノミとマダニを見分けるには

こんにちは!看護師の三角です。厳しい寒さもようやく和らいで、日中は少し暖かくなってきましたね。院内にも春の気配が…(*´ェ`*)

桜も無事にキレイに咲きました!

菜の花も鮮やかで春という感じがして良いですねー!!

こちらの花々は待合室に飾ってありますので、ご来院の際はぜひご覧ください。(今はモモの花が咲きかけてます♬)

そして過ごしやすくなった分お外や公園にお散歩に行かれる方も多いのでは、と思います。お散歩に行きやすくなると同時にぜひ気をつけていただきたいものがあります。タイトルにある通り、ノミやマダニの寄生です。

過去の記事(こちら)にもノミやマダニのことは記載してあるのですが、先日飼い主さんからとある質問を頂いたのでここでも紹介させていただきます。その質問とは…『ワンちゃんの身体に何かが居るのは分かる!でもそれがノミなのかマダニなのかはっきりしない…』という内容でした。確かに、①黒くて②ちっちゃくて③皮膚に付いてる!というのは共通の特徴です。では黒い小さい何かを見つけた時、どのように判別するのでしょうか。

まずノミの特徴です。ノミはゴマくらいの大きさで、とにかくすばしっこく動きます。そしてジャンプ力がすごいので(1m近くジャンプできるそうです!ただ着地は下手くそなんだとか…)摘んでもすぐ何処かに飛んでいってしまう可能性が高いです。また、寄生数が少ない時は見つけられないこともあります。なので院内でノミの寄生があるかどうか判別するときには、ノミ本体を見つける他にノミの糞があるかどうかを見ています。ノミ糞はパッと見は焦げ茶の砂みたいな感じです。それを濡らしたコットンの上に置いて様子を見ます。しばらくしてジワジワと血が滲んできたらノミ糞、変化がないようなら砂やフケということになります。そして注意しておきたいのが、ノミを見つけても絶対に潰さないこと!です。お腹の中に卵を持っているノミを潰してしまうと辺り一面にノミの卵が撒き散らされ、それが蛹となり成虫に…家の中にノミがいる環境になってしまいます。もしノミを見つけたら、すぐ病院にご相談下さいね。

次にマダニの特徴です。マダニは基本的に一部に留まって吸血するのでノミのように見失うということは少ないです。『急に皮膚にできものができた』とご来院されて、実はそれが吸血したマダニだった!ということもあります。吸血前はノミの2倍くらいの大きさ(ゴマ2粒くらい?)ですが、吸血後はヒトの小指の爪くらいの大きさにまで変化します。そして気を付けたいのが、吸血しているマダニを無理矢理引っ張って取らないこと!です。マダニは吸血する時皮膚にガッチリ噛み付いているので、無理に取るとそのままマダニの口が皮膚に残ってしまい化膿してしまう可能性があります。マダニを見つけたときも病院にご相談下さい。

ノミもマダニもワンちゃんネコちゃんに病気を移したり貧血の原因になることもあります。これらの寄生虫は予防薬で対策可能です(首の後に垂らす液体タイプやおやつタイプ、他の寄生虫も予防できるお薬など様々あります!)体重あたりでお薬の規格が変わってくるので、体重測定やご相談だけでも大丈夫なのでお気軽にご来院くださいね。

 

 

 

 

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