ワンちゃんネコちゃんの7歳は人間に例えると何歳くらいを想像しますか?
昔とあまり変わらず元気だから20歳代くらい?
ちょっと見た目に変化があるような…30歳くらい?
いいえ、実は44歳くらいと言われているんです。
大型犬だと60歳代くらいとも言われています。
意外と年齢いってるな…と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
7歳からはシニア期と呼ばれ、様々な体の変化がでてくる年齢になってきます。
まだまだ全然元気!と思っていても実は見た目よりも中身が衰えてきていたりとちょっとずつ老化は進んできているんです。
実際に痛感している院長の体験談はこちら→四十にして惑わず?全力で加齢に抗う也。
最近愛犬、愛猫さんにこんな変化はありませんか?
- お水を飲む量やおしっこの量が増えた
- 目が白っぽくなってきた
- ものや壁にぶつかるようになった
- 毛が薄くなった
- 性格が変わった、怒りっぽくなった
- キャットタワーやカーテンなどの高いところに上らなくなった
- 寝ている時間が増えた
- 段差が登れない、躓くようになった
- 散歩の時間が短くなった、散歩に行きたがらなくなった
- 家のチャイムに吠えなくなった
- 食べる速度がゆっくりになった、硬いものがかじれない
- 肢が震えている、体がまがってきた
- 人やおもちゃに興味を示さなくなってきた
- 部屋の角に突っ込んだまま動かない、鳴いている
もし、少しでも当てはまるものがあればそれは老化や病気のサインかもしれません。
「もう歳だからしょうがないよね?」と仰られる方も多いかと思いますが、
ここで注意しておきたいのが、これがただの老化だけだと決めつけてしまうことです。
中年齢以降に増えてくる病気には、
- 心臓病
- 腎臓病
- ガン(悪性腫瘍)
- 肝臓病
- ホルモンの異常などの内分泌疾患
- 関節炎
- 白内障
- 歯周病
などが多い傾向にあり、特にガン・心臓病・腎臓病は犬と猫で最も多い死因となる病気です。
これらの病気の症状には老化の際にみられる変化と似たような症状がでることもあるので
歳だから…だけですませていると隠れている病気を見つけだせずに
気づいた時には重篤な状態になっていることもあります。
以前と変わってきたこと、気になることがあればお早めに病院へご相談下さい。
診察を受けて異常がなかった場合は今後のケアを考えていきましょう。
シニアケアって何から始める?
さて、前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です。
病気はなかったものの老化が進んでいることが発覚した…となるとこれから飼い主さんは
何をしてあげたら良いか悩まれるのではないでしょうか?一括りに老化と言ってもいろんな
症状があり、またいろんなケアの仕方があります。
出来ることからすこしずつ始めていけるといざという時に慌てて行う必要はなくなりますね。
シニアの時期を迎えた飼い主さんからよくご相談いただくのは、
- 年齢に応じた食事は何をあげたらいい?
- 排泄を失敗するようになったりオムツ選びが難しい
- だんだん運動しなくなって筋肉が落ちてきてしまった
- おうちの床で滑ったり段差で転んでしまう
- 夜に大きな声で鳴いたり昼夜逆転してしまって困っている
- 認知症になったらどうしたらいい?
- もしもの時の頼り先ってあるの?
大きく分けるとこのような内容が多いです。
特に認知症やもしもの時の頼り先に関しては
深刻な悩みを抱えられている方もいらっしゃいます。
今後のコラムでは、そんなシニアに関するご相談に応じた
ケアの仕方を随時ご紹介していこうと思っています。
次回は、シニアのお食事ってどうしたらいい?『お食事編』をご紹介します!